今さら聞けないファイル圧縮と解凍|パスワード保護など便利な使い方も解説

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ファイル圧縮とファイル解凍、これらは特に仕事でパソコンを利用されている方々にとって日常的な操作だと思います。

受け取ったファイルが圧縮されたもので、解凍しないとファイルの中身を見ることや使用することができないのに、その方法が分からなければ戸惑ってしまうことでしょう。

その逆にファイルを圧縮して送りたい場合には、圧縮の方法を知らなければ相手の要望通りに送ることができません。

ファイル圧縮と、ファイル解凍。これらはとても便利な仕組みで広く使用されていますが、ここで一度、圧縮と解凍がどんな仕組みになっていて、どんな使い方をするのが最適なのかといったことをまとめてみたいと思います。

複数のファイルを1つにまとめられることや、圧縮ファイルにパスワードをかけることができることなど、知っておきたいメリットも含めて解説します。

目次:

1.ファイル圧縮とファイル解凍の基本と仕組み
・1-1.ファイル圧縮、ファイル解凍とは?
・1-2.ファイル圧縮と解凍の目的とメリット
・1-4.主なファイル圧縮形式
・1-5.解凍できる圧縮ファイルとそうでないものがある
2.ファイル圧縮とファイル解凍の方法 Windows編
・2-1.Windowsの標準機能でファイル圧縮をする方法
・2-2.圧縮したファイルを解凍する方法
・2-3.知っておきたいWindowsの定番ファイル圧縮ソフト
・2-4.ファイル圧縮でパスワードを設定する方法
・2-5.Windowsの標準機能でファイル解凍できない場合は
3.ファイル圧縮とファイル解凍の方法 Mac OS編
・3-1.Mac OSの標準機能でファイル圧縮をする方法
・3-2.圧縮したファイルを解凍する方法
・3-3.ファイル圧縮でパスワードを設定する方法
・3-4.Mac OSの標準機能で解凍できない場合は
4-.ファイル圧縮で留意しておきたいTIPSと注意点
・4-1.複数ファイルはフォルダごと圧縮する
・4-2.パスワードをかける際には強固な文字列にする
・4-3.自己解凍形式は原則使わない
・4-4.心当たりのないファイルの解凍には十分な注意を
・4-5.ファイル圧縮をすることなくデータを送るには
5.スマホのファイル圧縮、解凍事情
・5-1.スマホやタブレットもファイル圧縮、解凍ができる
・5-2.Androidでのファイル圧縮、解凍方法
・5-3.iOSでのファイル圧縮、解凍方法
6.まとめ

1.ファイル圧縮とファイル解凍の基本と仕組み

最初に、ファイル圧縮とファイル解凍について、その概要やどういう仕組みになっているのかといった基本を解説します。

1-1.ファイル圧縮、ファイル解凍とは?

ファイル圧縮とは、データ量を節約するために開発された仕組みです。例えば「AAAAAAAAAA」といったように「A」が10回並んでいるようなデータがあった場合、それを「A10」と表記すれば3文字になるので、7文字分のデータ量節約になります。

今では大容量メディアが当たり前になり、光ファイバーや高速モバイル回線などの発達によってそこまで意識することはありませんが、かつて記録メディアの容量が小さかった頃やデータ通信インフラが今ほど発達していなかった頃は、データを保存したり相手に届けるためにデータ量をできるだけ小さくする必要がありました。ファイル圧縮は、そんなニーズから生まれたものです。

そしてファイル解凍とは、一度圧縮されたファイルを元の状態に復元することです。ここは重要な部分で、ファイル圧縮には復元できる形式とそうでないものがあります。

例えば画像の圧縮形式であるJPEGは画像のデータ量を節約することができる圧縮技術ですが、一度JPEGで圧縮したものを圧縮前の画質に戻すことはできません。

それに対してZIPやLZHといったファイル圧縮技術は、元のデータに復元することができます(この復元作業を解凍といいます)。この記事で解説するのは、このように復元できる技術を用いたファイル圧縮と、ファイル解凍です。

1-2.ファイル圧縮と解凍の目的とメリット

ファイル圧縮と解凍の技術が開発された経緯やその目的、そこから得られるメリットをまとめました。

1-2-1.ファイルサイズを小さくできる

圧縮という言葉が使われているように、ファイル圧縮はデータ量を小さくするために開発された技術です。今よりも記録メディアの容量が小さく、データ通信の能力が高くなかった頃には、データ量をいかに小さくするかが重要な課題でした。
そして、データ量を小さくするのと同時に、圧縮されたファイルを完全に元の状態に解凍できることも重要でした。
「データ量を小さくできて、解凍すれば元に戻せる」というメリットは、今も多くのユーザーから重宝されています。

1-2-2.複数のファイルを1つにまとめられる

相手にフォルダごと送りたいといった場合、フォルダを丸ごとメールやメッセージアプリなどに添付することはできません。複数のファイルを送るだけなら個々のファイルを送れば良いのですが、フォルダの中の階層を崩さずにそのまま送りたいといった場合もあります。
そこでファイル圧縮を利用すると、たくさんあるファイルを階層構造ごと1つのファイルにまとめてしまうことができます。そして圧縮されたファイルを受け取った人は解凍することによって、圧縮前の状態に戻すことができます。
このメリットも多くのユーザーに幅広く利用されており、データ容量があまり気にならなくなった昨今では、複数ファイルをまとめて送るためにファイル圧縮を利用しているというユーザーも多いと思います。

1-2-3.パスワードを設定してファイルを保護できる

ファイルを圧縮する際にパスワードを設定しておくと、圧縮されたファイルを受け取った人が正しいパスワードを入力しないと開けないようにすることができます。
機密性の高いファイルを送る場合、その過程で盗み見されたりするリスクを考えると、「仮にファイルを盗み取られても開けない」という状態にしておけば、機密性を維持することができます。
もっとも、パスワードで保護しているからといっても、それを総当たり攻撃で解析するソフトもありますので、解析するには途方もない時間がかかるような複雑かつ文字数の多いパスワードにしておく必要があるでしょう。

1-4.主なファイル圧縮形式

ファイル圧縮には、さまざまな形式があります。よく利用されているZIP形式ですが、それ以外にもRAR、LZH、TAR、GZ、7Z、CABといった形式もすべてファイル圧縮の形式です。いずれも解凍すれば完全な形に復元できる圧縮形式です。

近年のOSやファイル圧縮・解凍ソフトの多くは、こうした圧縮形式に対応しているため、圧縮ファイルを受け取ったとしても、どの圧縮形式なのかあまり意識することなく解凍できるようになっています。

1-5.解凍できる圧縮ファイルとそうでないものがある

ファイル圧縮には、解凍すれば復元できるものとそうでないものがあると述べました。仕事のデータやアプリケーションソフトなどは完全に復元できないと意味がないので、先ほどご紹介したZIPやLZHなどはすべて解凍すれば完全に元の状態に戻すことができます。

それに対して画像の圧縮形式であるJPEGや動画の圧縮形式であるMP4などは、一度圧縮すると元に戻すことができない(そのまま使用できるため元に戻す必要もない)ため、ファイル解凍という概念がありません。

2.ファイル圧縮とファイル解凍の方法 Windows編

Windowsの環境でファイル圧縮をする方法と、圧縮されたファイルを解凍する方法を解説します。

2-1.Windowsの標準機能でファイル圧縮をする方法

Windowsでは標準機能としてファイルの圧縮と解凍ができるようになっており、特に何かソフトを導入しなくても簡単に圧縮と解凍ができます。
圧縮したいファイルやフォルダを右クリックして、表示されたメニューの中から「送る」を選択、そこからさらに表示されるメニューの中にある「圧縮(zip形式)フォルダー」を選択すると、右クリックしたファイルやフォルダからZIP形式の圧縮ファイルを作成できます。

2-2.圧縮したファイルを解凍する方法

圧縮された状態のファイルを解凍して元に戻すには、ファイルをダブルクリックするだけです。通常は圧縮ファイルと同じ場所に解凍されたファイルが保存されますが、設定によってはデスクトップに保存される場合もあるので、見当たらない場合はデスクトップ画面を探してみてください。

2-3.知っておきたいWindowsの定番ファイル圧縮ソフト

Windowsの標準機能だけでZIP形式の圧縮ファイルを作成することができますし、解凍も可能です。これだけでも十分だと思うユーザーも多いと思いますが、他のOSなどで使用されている圧縮形式を使用してファイルを圧縮したり解凍する必要がある場合は、多彩な形式に対応した専用ソフトが便利です。

Windowsユーザーの間では「Lhaplus」という無料ソフトが広く利用されているので、ZIP以外の圧縮形式を利用したい場合や、「受け取った圧縮ファイルを解凍できない」といった時にご利用すると便利です。

Lhaplus

2-4.ファイル圧縮でパスワードを設定する方法

ファイルを圧縮する時にパスワードを設定するには、先ほどご紹介した「Lhaplus」などのソフトを利用するのが便利です。Windowsの標準機能でも可能ですがGUI環境ではなくコマンド入力になるので、「Lhaplus」を使った簡単な方法を解説します。

「Lhaplus」をインストールすると、圧縮したいファイルを右クリックした時に「圧縮」「解凍」というメニューが表示されるようになります。このうち「圧縮」を選択すると、どの形式で圧縮するのかを選択できるようになります。

ここで「.zip(pass)」を選択すると、パスワードを入力する画面が表示されます。ここで設定したいパスワードを入力します。

2-5.Windowsの標準機能でファイル解凍できない場合は

相手が「圧縮ファイルで送った」と言っているのに、届いたファイルを開くことができないという場合は、Windowsの標準機能だけでサポートされていない圧縮形式である可能性が高いです。

こんな時にも、先にも紹介した「Lhaplus」などの圧縮・解凍ソフトがあれば、マイナーな圧縮を形式を使用していない限り問題はほぼ解決するでしょう。それでも解凍できない場合はファイルがうまく圧縮できていないか、ファイル自体が壊れている可能性を疑う必要も出てきます。

3.ファイル圧縮とファイル解凍の方法 macOS編

Windowsに続いて、次はmacOSの環境でファイルの圧縮と解凍をする方法を解説します。

3-1.macOSの標準機能でファイル圧縮をする方法

macOSの標準機能を使って、ファイル圧縮をすることができます。
圧縮したいファイルやフォルダを選択した状態で、Finderメニューから「●●を圧縮」を選択します。この●●には、選択しているファイルやフォルダの名前が表示されています。

この操作を完了すると、元のファイルやフォルダがあったのと同じ場所に圧縮ファイルが作成されます。
なお、この操作で作成される圧縮ファイルはZIP形式です。

3-2.圧縮したファイルを解凍する方法

圧縮されたファイルを解凍するには、対象のファイルをダブルクリックするだけです。これで圧縮ファイルがあったのと同じ場所に解凍されたファイルやフォルダが保存されます。

3-3.ファイル圧縮でパスワードを設定する方法

macOSで圧縮ファイルにパスワードを設定するには、Launchpad→その他→ターミナルの順に遷移してターミナルを開いてください。
または、Spotlight検索で「ターミナル」と入力しても同様の画面を開くことができます。

ターミナル画面が開いたら、「zipcloak」と入力して、次に半角スペースを入力します。そこにあらかじめ作成しておいたZIPファイルをドラッグ&ドロップします。

パスワードの入力を2回求められるので、2回同じパスワードを入力して設定完了です。

3-4.macOSの標準機能で解凍できない場合は

macOSの標準機能だけでサポートされていないような圧縮ファイルを解凍したいという場合は、解凍機能に特化したアプリの使用をおすすめします。こちらは「The Unarchiver」のようなアプリをインストールしておくと、あらゆる圧縮ファイルに対応しているため、標準機能だけで解凍できないようなファイルでも解凍できるようになります。

The Unarchiver

4-.ファイル圧縮で留意しておきたいTIPSと注意点

ファイル圧縮や解凍で、留意しておきたい点や注意点をまとめました。ファイル解凍時の注意点はセキュリティに関わることなので、しっかりと留意しておいていただければと思います。

4-1.複数ファイルはフォルダごと圧縮する

複数ファイルを圧縮ファイルにまとめて送る場合、その複数ファイルをフォルダにまとめてから、フォルダごと圧縮するようにしましょう。ファイルを受け取った人が解凍をした時に、フォルダに入っていない状態だと中のファイルがそのまま保存されてしまい、ファイルが散らかってしまいます。

他のファイルと同じディレクトリに保存されて、どこまでが解凍したファイルなのか分からなくなってファイルを紛失するリスクにもなるので、これは解凍する人のことに配慮しておくべきだと思います。

4-2.パスワードをかける際には強固な文字列にする

ファイルを圧縮する際にパスワードを設定できるのはセキュリティ上便利な機能ですが、簡単に破られてしまうようなパスワードだとあまり意味がありません。圧縮されているファイルの機密性が高ければ、それに伴って強固なパスワードにしておく必要があります。

圧縮ファイルに設定されたパスワードに総当たり攻撃をかけると、どれくらいで解析できてしまうのか?という実験結果を交えて破られにくいパスワードの作り方を「ブルートフォースアタックとは?実験から分かる危険性と有効な4つの対策」で解説していますので、パスワード機能を利用したい方はぜひ参考にしてください。

4-3.自己解凍形式は原則使わない

現在ではOSの標準機能でファイル解凍ができるのであまり利用されなくなりましたが、かつて圧縮されたファイルを解凍するには専用ソフトが必要でした。それを相手に用意させて手間を取らせないよう、圧縮ファイル自身が実行形式になっていて解凍ができるようになっている仕組みがあります。

これを自己解凍形式といいますが、相手にファイルを送る際には利用しないようにしましょう。多くのメールソフトやメッセージアプリなどがウイルスを警戒して実行形式のファイルを送れないようになっていることもあり、誰かにファイルを届けるための形式としては不向きです。
圧縮ファイルを届けた相手もOSの標準機能だけで解凍できる可能性が高いので、自己解凍形式の存在理由そのものが今は薄れています。

4-4.心当たりのないファイルの解凍には十分な注意を

心当たりのない差出人から添付ファイルのメールが届いたとします。しかも、その添付ファイルは圧縮ファイルだとします。このファイルがどんなファイルかということを考える前に、心当たりの無い差出人から何かファイルが届いたという時点で疑ってかかるべきです。

仮に危険なファイルであればにセキュリティソフトが反応することがほとんどですが、だからといって不用意に解凍したり、そのファイルを開こうとしないようにしましょう。

4-5.ファイル圧縮をすることなくデータを送るには

この記事ではファイルを圧縮して送るという視点で解説をしていますが、情報通信のインフラが整備されている現在ではそれ以外の方法でもデータを送ることができます。

例えば、DropboxやGoogle Driveといったクラウドストレージに保存しているファイルへのリンクを発行し、そのリンクだけを相手に送れば、ファイル圧縮や解凍をすることなく、相手の都合が良い時にダウンロードしてもらうという方法が可能になります。

メール添付では送りにくいようなデータ量のファイルを送る時などに使うと便利です。

5.スマホのファイル圧縮、解凍事情

ここまではパソコン環境でのファイル圧縮と解凍について解説してきましたが、最後にスマホでのファイル圧縮及びファイル解凍事情について解説したいと思います。

5-1.スマホやタブレットもファイル圧縮、解凍ができる

今やパソコンにも引けを取らない機能を持つスマホですが、仕事で使う人などのためにファイルを圧縮および解凍できるアプリが用意されています。

外出先で受信したファイルが圧縮されていて、その場で解凍する必要がある場合などのために、これらの方法を覚えておくと便利です。

5-2.Androidでのファイル圧縮、解凍方法

Anrdoid端末でファイルの圧縮と解凍をするのには、「WinZip」が定番アプリとなっています。インストールしておくとタッチ操作だけでZIPファイルの作成と解凍が手軽にできます。

WinZip

5-3.iOSでのファイル圧縮、解凍方法

iPhoneやiPadなどのiOS端末でファイルの圧縮や解凍をするには、「Documents by Readdle」という定番アプリがあります。圧縮と解凍だけでなくファイル管理のための機能が満載なので、インストールしておいて損はありません。

Documents by Readdle

6.まとめ

ファイル圧縮とファイル解凍という2つのとても便利なファイル操作についての解説をしてきました。単にデータ量を圧縮するというだけでなくパスワードで中身を保護することができるなどセキュリティ面でも有意義な使い方ができるので、この機会にぜひこうした機能をご活用ください。

※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。

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