LINEインストール後の初期設定とセキュリティ上必要な5つの設定

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メッセージアプリ、無料通話アプリとして人気の高いLINEの初期設定についての解説です。特に知らずに使用しているとリスク要因になるセキュリティ的な初期設定についても項目別に解説します。


LINEはプライベードでの知り合いとのやり取りだけでなく、ビジネスシーンにおけるちょっとした連絡や情報共有でも利用する機会が広がってきています。

周囲がLINEを使っている中で自分だけ使わないわけにはいかない等、それぞれの理由で必要に迫られてインストールするまではしたものの、いざ立ち上げてみたら機能が多く、何をどう設定したら良いのか分からなくて困ってしまう方は多いのではないでしょうか。

しかし、分からないからといってそのまま放置してしまうと、迷惑メッセージが届くことや知らない人と繋がりができてしまうなど、セキュリティの観点からリスクのある状態になってしまう可能性もあります。

以上のことから、LINEをできる限り安全に使うためにも、今回ご紹介する最初にやるべき初期設定をしっかり行うようにしましょう。

1.LINEインストール後の初期設定

LINEアプリをインストールしたら、まずはLINEを使えるようにするための初期設定を、次に説明する手順を参考にしながら行いましょう。

手順①

LINEを起動させたら、「新規登録」を選択し、電話番号を入力してから緑色の右矢印をタップして次に進みます。日本国内で使用する限り、国の部分は特に変更する必要はありません。

手順②

認証のためのショートメッセージが送信されるので、手順①で入力した電話番号に誤りがないことを確認したら「送信」を選択します。

手順③

電話番号宛てにショートメッセージが届いたら、そのメッセージに記載されている4または6桁の番号を利用登録画面で入力します。

手順④

ご使用の電話番号が以前他の人のもので、かつその方がLINEを使用していた場合、「おかえりなさい、○○○○○ (中略) あなたのアカウントですか?」と表示されますが、自分のものでなければ「いいえ、違います」を選択します。(以前自分が使用していたら自分が登録した名前が表示されます)

今回はアカウントの引き継ぎではなく初期設定なので「いいえ、違います」以降の手順を解説します。

手順⑤

「既にアカウントをお持ちですか?」と表示されますが、アカウントの引き継ぎではないので、「アカウントを新規作成」を選択します。(もし、電話番号を変更した際にLINEアカウントを引き継ぐ場合は「アカウントを引き継ぐ」を選択します)

手順⑥

LINEで使う名前を入力し、「登録」を選択します。
名前は本名である必要はなく、ニックネームやハンドルネームなどでも構いませんが、相手があなただと判断できる名前にした方が良いでしょう。

手順⑦

パスワードを登録します。半角英字と半角数字の双方を含む6文字以上で登録が出来ます。簡単すぎず、かつ忘れないものを登録してください。あまりにも簡単なパスワードを使用すると、アカウントの乗っ取りに遭う可能性が高まります。

手順⑧

次に友達追加設定です。
友達追加設定の設定内容については後で詳しくご説明しますが、電話帳の連絡先にある人を友達に登録したり、友達に自動的に友達登録されたくない場合は、設定をオフにしておきましょう。
この設定は後からでも変更できるので、最初は双方をオフにしておいた方が無難です。(以下の画面はオンの状態です)

友達追加設定の設定を確認したら次の画面に進みます。

次に年齢確認があります。LINEの利用推奨年齢は12歳以上となっています。
詳細については以下のLINE公式ブログをご参照ください。

【保護者の皆様へ】 青少年保護のためLINEの利用推奨年齢を12歳以上に引き上げます

次に「サービス向上のための情報利用に関するお願い」がありますので、同意の有無を選択します。
以上で、LINEが使えるようになるための初期設定は完了です。

2.セキュリティを考慮した初期設定をしないことで起こり得るリスク

LINEの初期設定は想像していたよりも簡単だったと思われるかもしれません。
ただ、これだけではまだ安全にLINEを使用できるとは言い切れません。

そこで、できる限り安全にLINEを使用するための知識として、セキュリティを考慮した初期設定もしておかないと、次に挙げるようなリスクにさらされてしまう可能性があることを押さえておきましょう。

2-1.面識のない人と繋がってしまう

LINEは初期の設定ではIDによる検索や、友達自動追加機能がオンになっているため、そのままにしておくと知らない人からメッセージが届くことや、勝手に友達登録をされる可能性があります。

2-2.迷惑メッセージが届く

先ほど述べたID検索機能によって、あなたのアカウントが知らない誰かの友達リストに登録されてしまうと、出会い系サイトに勧誘する目的などのメッセージが届いてしまうリスクがあります。

2-3.LINEアカウントが乗っ取られる

LINEには、自分の端末とは別の端末からのアクセスを許可する機能があります。
その機能がオンになったままの状態でいると、自分以外の端末からLINEにアクセスされ、アカウントが乗っ取られてしまう可能性があります。

ただし、これはあまりにも簡単なパスワードを設定していなければ大きな問題はありません。また、PCなど他のデバイスからLINEにログイン出来ればスマートフォンより大きなキーボードを使用してメッセージを入力できるなどの利点があります。

2-4.知られたくない相手に知られる

中には、LINEを使用していることを知られたくない相手がいる方もいらっしゃることでしょう。
こういった方の場合は友達への自動追加機能をオフにし

3. LINEの初期設定で注意すべき5つの項目

先にご説明した、LINEの初期設定をしないことで起こり得るリスクをご理解いただけたところで、セキュリティの観点から注意すべきといえる初期設定の5つの項目について解説します。

ちなみに、次にご紹介する項目はどれも後で設定変更が可能なので、「一度変更したら変えられないのでは?」などといった心配をする必要はありません。

3-1.アドレス帳の送信設定

LINEのインストールが完了すると、アドレス帳の中身がLINEのサーバーに登録されます。これは、あなたのアドレス帳とLINEのデータベースを照合して知り合いを見つけ出し、「知り合いかも?」を表示して友達との繋がりを強くすることを目的としています。

アドレス帳を送信するとLINEのデータベースにその情報が保持されることになりますが、それによって登録した個人情報が外部に漏れたり、そのデータが不正に利用される可能性は限りなく低いと思われます。

気になる方はLINEのプライバシーポリシーをご覧になられても良いでしょう。

LINEプライバシーポリシー

それでも、アドレス帳の中身がサーバーに登録されることに不安を感じる方は少なからずいらっしゃるかと思います。そうであれば、アドレス帳を送信するステップは飛ばしてしまいましょう。

実際に顔を合わせるような身近な人だけを友達とするのであれば、QRコードによる登録やスマートフォンを振ることでも登録ができるので、特に問題は無いといえます。

3-2-.友達の自動追加設定

友達の自動追加設定が初期状態のままだと、自分の電話帳に登録されている人がLINEを利用していた場合、自動で自分のアカウントに友達として追加してしまいます。長い間連絡をとっていない人とは友達になっても連絡をしないケースが多いため、友達の自動追加機能をオンにしていると連絡先の管理が煩雑になってしまうことがあります。

また、気を付けなければならないのは、特に仲が良くない人にもタイムラインに投稿した内容を閲覧される可能性があることです。知られたくない人に投稿内容を知られるリスクを少しでも軽減するためには、友達の自動追加設定はオフにしておいた方が無難です。

3-3.ID検索の許可設定

IDを登録している場合はID検索の許可設定をオンにしておくと、全く知らない人が適当にID検索をして偶然ヒットした際に、そのまま友達登録される可能性があります。そうなると迷惑メッセージが送信される可能性に発展する可能性もあるので、ID検索の許可設定は必要に応じてオンにする方が良いかもしれません。

3-4.友達への追加を許可設定

LINEの初期状態では「友達への追加を許可」設定はオンになっており、そのままにしておくと自分の電話番号を電話帳に登録している人のLINEで、友達一覧の候補に表示されてしまいます。

この機能そのものは便利なのですが、自分のアドレス帳から削除した人や、連絡を取りたくない人にまで自分のアカウントが知られてしまい、思わぬトラブルが起こる原因にもなり得るため、オフにしておいた方が無難です。

3-5.友達一覧の確認

先ほど説明したID検索や、友達への追加を許可する機能などによって、知らない人や連絡を取りたくない人が友達一覧に登録されてしまっていることがあります。こういった場合は知らない人からメッセージが来るなど、何らかのトラブルにつながる可能性があるので、ブロックするなどの対応が必要となります。

4.(項目別)LINEの初期設定の手順

初期設定で気をつけておくべきことを、項目別に設定手順をご紹介していきます。

4-1.アドレス帳送信をオフにする

アドレス帳データを送信すると友達の追加などで手間を省くことができるなどのメリットがあります。

また、アドレス帳を送信したからといってそのデータが危険に侵される可能性は限りなく低いと思われますが、アドレス帳データが自分管理以外の別の場所に複製される事を好まないのであればオフに設定しましょう。

LINEを立ち上げて利用できるようにするための初期設定をしている際に、「アドレス帳を利用してLINEを使っている友達を探しますか?」や、友達自動追加等の表示がされます。これを承認してしまうとアドレス帳が送信されてしまうので、その際は「今は利用しない」を選択すれば送信されません。

4-2.友達自動追加をオフにする

連絡を取る予定がない人などで友達欄が煩雑になることを避けたい場合は、友達自動追加はオフにしておきましょう。

手順①

ホーム画面の右上にある歯車型のアイコンを選択して「設定」に進み、「友だち」をタップします。

手順②

「友だち」画面にある「友達自動追加」の項目をタップしてチェックを外し、オフにします。

以上で友達自動追加をオフにする設定は完了です。

4-3.「IDの検索を許可」をオフにする

全く知らない人に自分のIDが知られてしまい、友達登録されることを避けるためにも、「IDの検索を許可」はオフにして、必要に応じてオンにするといった使い方がより安心できます。

手順①
ホーム画面の右上にある歯車型のアイコンを選択して「設定」に進み、「プライバシー管理」をタップします。

手順②
「プライバシー管理」画面にある「IDによる友達追加を許可」の項目をタップしてチェックを外し、オフにします。

以上で「IDの検索を許可」をオフにする設定は完了です。

4-4.「友達への追加を許可」をオフにする

LINEを利用していることを知られたくない人がいるなど、相手のLINEにあなたが友達一覧の候補として表示されるのは都合が悪い場合は、「友達への追加を許可」をオフにしておきましょう。

手順①

ホーム画面の右上にある歯車型のアイコンを選択して「設定」に進み、「友だち」をタップします。

手順②

「友だち」画面にある「友だちへの追加を許可」の項目をタップしてチェックを外し、オフにします。

以上で「友達への追加を許可」をオフにする設定は完了です。

4-5.知らない人や連絡を取りたくない人をブロックする

友達一覧に知らない人や連絡を取りたくない人がいる場合は、その相手をブロックすることでメッセージが来ないようにすることができます。

手順①

ホーム画面の友達一覧において、ブロックしたい友達をタップしたまま、横にスワイプします。

手順②

画面にトークやブロックなどの選択肢のポップアップ画面が表示されるので、「ブロック」をタップします。

以上で連絡を取りたくない相手のブロックは完了です。

5.まとめ

LINEは機能が多いため、一見すると設定や操作が大変そうに思うかもしれません。しかし、今回の記事をお読みいただくことで、実際は簡単に初期設定できることがご理解いただけたと思います。また、ご紹介した初期設定は全て再設定が可能なので、あまり悩まずに設定しておくことを推奨します。

何よりもLINEでは、セキュリティに関連する初期設定をせずに放置することがリスク要因なので、より安全に使用できるようにするためにも、初期設定は面倒くさがらずにしっかりと設定しておきましょう。

※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。

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