知らない間に自宅の住所が特定される?写真の位置情報を知って情報漏洩に備える

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スマホなどで何気なく撮影している写真には位置情報という機能があることをご存知でしょうか。自宅で撮った写真に記録された位置情報から自宅が特定されるという事態も起きており、個人情報やプライバシー保護という観点で「位置情報の機能を知らずに使うこと」が問題になっています。

しかし、写真の位置情報はうまく利用するととても便利な機能です。そこで、この記事では写真と位置情報の仕組みを理解して正しく使う方法を解説します。特に、これまで写真に位置情報という概念があることを知らなかったという方には最後までお読みいただいて意図しない情報の漏洩リスクに備えていただきたいと思います。

目次

1.写真には位置情報機能がある
・1-1.写真の関連情報を詳細に記録するExif
・1-2.撮影と同時に記録される位置情報
・1-3.写真の位置情報が持つメリットとデメリット
・1-3-1.写真に位置情報があるメリット
・1-3-2.写真に位置情報があるデメリット
・1-4.SNSなどネットサービスの対応
・1-5.写真の位置情報と正しく付き合おう
2.写真撮影時の位置情報を切り替える設定方法
・2-1.Androidのカメラアプリで位置情報をオフにする設定
・2-2.iPhone、iPadのカメラアプリで位置情報をオフにする設定
3.写真のExif情報を確認、削除する方法
・3-1.パソコン編(Windows、MacOS)
・3-1-1.Windowsで写真の位置情報を確認する方法
・3-1-2.Windowsで写真の位置情報を削除する方法
・3-2.スマホ編(Android、iOS)
・3-2-1.Androidで写真の位置情報を確認する
・3-2-2.iOSで写真の位置情報を確認する
3-1-3.MacOSで写真の位置情報を確認する方法
3-1-4.MacOSで写真の位置情報を削除する方法
・3-3.フリーソフトでExif情報を確認、削除する
・3-3-1..パソコン編(Windows、MacOS)
・3-3-2.スマホ編(Android、iOS)
4.まとめ

1.写真には位置情報機能がある

1-1.写真の関連情報を詳細に記録するExif

私たちが普段、何気なく撮影している携帯カメラやデジタルカメラなどの写真は目に見えている画像部分以外にもたくさんの情報を記録しています。

撮影日時が記録されることについてはご存知の方も多いと思いますが、それ以外にも撮影に使用したカメラの機種名や絞り、感度など撮影時の設定情報も記録することができる仕様になっています。

こうした写真の付帯情報とも言える情報群はExif(エグジフまたはイグジフと読みます)と呼ばれ、言わば写真に対するメモ書きのようなものです。以前からあるフィルム写真であれば写真の裏に書いたメモや、アルバムに整理した時に横に添えるコメントなどで記録していた情報を、今は写真ファイルとセットになったデジタルデータとして記録できます。

Exifの情報は自動的に記録されるため、写真を管理するのに役立つ機能として広く利用されています。

1-2.撮影と同時に記録される位置情報

このExifには、ジオタグ(Geo-tag)と呼ばれる位置情報も含まれており、GPS機能を持ったカメラやスマホなどで撮影された際、位置情報も記録するという設定になっていると自動的に撮影時の位置情報が記録される仕組みになっています。

GPSから取得した位置情報は経度と緯度がそれぞれ数値で記録されるため、その数値で撮影場所を特定できるようになっています。

1-3.写真の位置情報が持つメリットとデメリット

1-3-1.写真に位置情報があるメリット

写真に記録される位置情報は、撮影場所を思い出せない場合や撮影場所で写真を分類したい場合などにとても便利です。膨大な量の写真から撮影場所という属性で目的に写真を見つけ出すことも簡単になり、従来のフィルム写真では不可能だった写真管理が可能になりました。

1-3-2.写真に位置情報があるデメリット

写真の位置情報はとても便利な機能である一方で、デメリットも指摘されています。そのデメリットとは写真の位置情報によって撮影場所を特定できてしまうというもので、位置情報が含まれたままの写真から意図しないところで撮影者の自宅や会社などプライバシーに関わる位置情報が漏れてしまう可能性があります。

1-4.SNSなどネットサービスの対応

位置情報が含まれたままの写真が投稿され、そこからの情報漏洩が最も懸念されるのがSNSです。このことを受けてFacebook、Twitter、LINE、インスタグラムなど主要なSNSでは位置情報が含まれたままの写真を投稿しても位置情報だけは自動的に削除されるようになっています。

ただし、主要なSNSがこのような対応をとっているからといって全てのSNSなどネットサービスが同様の対応をとっているとは限りません。ネット上に写真を投稿したり公開するという場合は、位置情報が入ったままになっていないかチェックするという意識を持つようにしましょう。
写真の位置情報を確認する方法は後述します。

1-5.写真の位置情報と正しく付き合おう

写真の位置情報が危険な存在であるという印象を持つような意見は多いのですが、メリットをうまく使えば位置情報はとても便利な機能でもあります。そこで、写真の位置情報という概念があることをしっかりと理解して、そのオンとオフを自分の意思で切り替えられるようにしておくのが理想的でしょう。

次章では写真の位置情報記録を切り替える設定の方法を解説します。

2.写真撮影時の位置情報を切り替える設定方法

2-1.Androidのカメラアプリで位置情報をオフにする設定

Androidの標準カメラアプリでは、ジオタグ(位置情報のことです)の記録を自分で切り替えることができます。

標準のカメラアプリを起動し、左上にある「・・・」のボタンをタップします。そこで表示されるメニューの中にある「カメラオプション」をタップすると、「Geo-tag写真」という項目があります。

そこにチェックを入れると、位置情報の記録がオンになります。チェックを外すと位置情報は記録されなくなります。

2-2.iPhone、iPadのカメラアプリで位置情報をオフにする設定

標準のカメラアプリで位置情報の記録をオフにするには、最初に設定メニューから「プライバシー」をタップします。

photo-location-info-01

プライバシーのメニューを開きますので、ここで「位置情報サービス」をタップします。

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位置情報のオンとオフを切り替えるアプリを選択するメニューになるので、ここでカメラをタップします。

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ここで「許可しない」というところにチェックを入れると、カメラアプリで撮影された写真に位置情報を記録しなくなります。逆にチェックを外すと、位置情報を記録するようになります。

photo-location-info-04

3.写真のExif情報を確認、削除する方法

3-1.パソコン編(Windows、macOS)

パソコンで位置情報を確認するには、いずれも標準で実装されている機能を使います。

3-1-1.Windowsで写真の位置情報を確認する方法

確認したい画像を右クリックして、「プロパティ」を選択します。

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プロパティウインドウが開いたら、「詳細」タブを選択します。

photo-location-info-06

この詳細情報で表示されているのが、Exif情報として記録されている写真の情報です。この情報を下のほうにスクロールさせると、GPSという項目があります。
ここに表示されているのが、写真の位置情報です。数字だけだと意味が分かりにくいですが、緯度と経度という座標軸で位置情報が記録されています。

photo-location-info-07

これだけだと分かりにくいので、OsadaSoftによる「画像位置情報取得ツール」というフリーソフトを使うと地図上で表示されるので、さらに分かりやすくなります。
先ほどの写真をこのソフトで読み込むと、以下のように地図上の位置が示されます。沖縄の国際通りにある「むつみ橋」という交差点角で撮影された写真ですが、かなり正確に位置が示されていることが分かります。

photo-location-info-08

OsadaSoft「画像位置情報取得ツール」

3-1-2.Windowsで写真の位置情報を削除する方法

先ほど、3-1-1で解説したWindowsの標準機能で写真の位置情報を表示させたウインドウに、「プロパティや個人情報を削除」というリンクがあるので、ここをクリックします。

photo-location-info-09

位置情報だけを削除する場合は、「このファイルから次のプロパティを削除」を選択した上で、GPSの項目にある緯度と経度、高度にチェックを入れてOKをクリックすると、位置情報だけを削除することができます。

photo-location-info-10

3-1-3.macOSで写真の位置情報を確認する方法

MacOSに標準でインストールされている「写真」というアプリに、位置情報を表示する機能があります。位置情報を確認したい写真を開いた状態で、ツールメニューから「インスペクタを表示」を選びます。

photo-location-info-14

そこからExifを選択、さらにGPSを選択すると位置情報が記録されている画像については位置情報が表示されます。

photo-location-info-15

3-1-4.macOSで写真の位置情報を削除する方法

macOSの標準機能だけで位置情報を削除するには、位置情報が含まれている画像を位置情報なしで書き出すのが最も手軽です。
対象となる写真が開いている状態でファイルメニューから「書き出す」を選択、そこで表示されたウインドウで「位置情報」のところにあるチェックを外して書き出せば、位置情報のない画像が書き出されます。

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3-2.スマホ編(Android、iOS)

3-2-1.Androidで写真の位置情報を確認する

Androidで写真の位置情報を確認するには、標準装備のギャラリーで写真を表示させ、写真をタップしたら表示される「・・・」ボタンをタップします。

photo-location-info-11

表示されたメニューの中にある「詳細」をタップします。

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表示された詳細情報の中で「場所」「GPS緯度」「GPS経度」という項目が位置情報です。

photo-location-info-13

なお、位置情報の削除についてはアプリが必要なので、次項で紹介するアプリをご使用ください。

3-2-2.iOSで写真の位置情報を確認する

iOSで写真の位置情報を確認するには、「PhotoCheck」というアプリが便利です。このアプリを使うと位置情報などExif情報の確認だけでなく、位置情報の削除も簡単な操作で完了できます。

PhotoCheck

3-3.フリーソフトでExif情報を確認、削除する

3-3-1..パソコン編(Windows、macOS)

WindowsおよびmacOSで写真の位置情報を削除するフリーソフトとして、以下の3本をご紹介します。

【Windows】
F6 Exif

ExifEraser

【macOS】
EXIFPurge

3-3-2.スマホ編(Android、iOS)

AndroidおよびiOSといったスマホ向けのOSには標準で写真の位置情報を削除する方法がないため、フリーのアプリを使用することになります。

【Android】
Exif消しゴム

【iOS】
PhotoCheck

4.まとめ

写真に位置情報を記録する機能自体に問題はないのですが、その機能について知らないこと、そして知らない間に記録されている情報に気づかず公開してしまったりするところに問題があります。

正しい知識を持っていればむしろ便利に使える機能なので、位置情報を含むExif情報のことをよく知った上で写真と付き合っていただければと思います。

くれぐれも、「知らない間に自宅の場所を晒していた」ということのないように注意しましょう。

※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。

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