
大量の迷惑メールに辟易しているものの、どう拒否すべきか分からず困っていませんか?
迷惑メールを拒否するには、スマホやパソコンに届く前に、できるだけ排除するのが基本です。この拒否するための設定は、使用している通信業者ごとに異なるため、個別に作業をする必要があります。
とはいえ、docomoならiPhoneもAndroidも携帯も、アクセス方法は少しちがうものの迷惑メールの拒否設定は同じ。やり方自体も、ゆっくり落ち着いてやればすぐに完了するはずです。この記事では主要携帯キャリア3社について、それぞれ迷惑メール設定ページへのアクセス方法と、簡単かつ強力なオススメの迷惑メール拒否設定を解説しています。
※ご自身のキャリアをクリックすると、その対策欄が表示されます。
1.docomoの迷惑メール対策
2.auの迷惑メール対策
3.SoftBankの迷惑メール対策
またパソコンに届く迷惑メールについても、代表的なメールクライアントであるWindows Liveメールの迷惑メール設定、およびGmailの便利な迷惑メール対策機能を解説しています。
どのやり方も専門的な技術や知識を必要とするものではありません。また失敗のリスクもないので、迷惑メールとの訣別を考えるなら、積極的にチャレンジしてみてください。
4.パソコンを狙う迷惑メールの対策
5.迷惑メールの被害を小さくするためにするべきこと
1.docomoの迷惑メール対策
1-1.iPhoneからのアクセス方法
- 液晶の下の端からめくりあげるように画面の上で指を動かし、コントロールセンターを表示。
- Wi-Fiのマークをタップして、Wi-Fiをオフに。
- Safariを起動。
- ブックマークを開きます。
- 【ドコモお客様サービス】をタップ。
- 【サービス・メールなどの設定】をタップ。
- 【メール設定】をタップ。
- 画面をスクロールさせ、「2.迷惑メール対策設定」に進んでください。
1-2.Androidからのアクセス方法
- dメニューアイコンをタップ。
- お客様サポートをタップ。
- メール設定へ。
1-3.携帯からのアクセス方法
- iメニューを開きます。
- メール設定へ進みます。
このQRコードからも設定できます。
1-4.オススメの迷惑メール対策
・かんたん設定→「キッズオススメ」「受信拒否 強」
パソコンからのメール、特定のURLが含まれるメールをすべて拒否するため、大半の迷惑メールが届かなくなりますが、自分が使っているパソコンを経由したサービスのメールも届かなくなります。「詳細設定/解除」から、例外的に受信するメールを設定できます。
・かんたん設定→「受信拒否 弱」
基本的にすべてのメールを受信しますが、別のメールになりすましたメール、特定のURLが含まれるメールを拒否します。
2.auの迷惑メール対策
2-1.iPhoneからのアクセス方法
- 【設定】アイコンをタップし、【Wi-Fi】をタップ、Wi-Fiをオフにします。
- Safariを開きます。
- ブックマークのアイコンをタップ。
- 【auお客さまサポート】をタップ。
- 【お持ちの機種を選択】から、使用機種を選択します。
2-2.Androidからのアクセス方法
- ホーム画面などからEメールアプリを起動。
- 本体下部にあるメニューボタンをタップ(機種によりデザインは異なります)。
- 【Eメール設定】をタップ。
- 【アドレス変更・その他の設定】をタップ。
- 【接続する】をタップ。
※パソコンかスマートフォンから、迷惑メール設定サイトへ直接アクセスすることも可能です。
2-3.携帯からのアクセス方法
- 本体の【Eメールキー】を押し、「迷惑メールフィルター」を選択。
- 【設定・確認する】を選択。
- 4ケタの暗証番号を入力。
2-4.オススメの迷惑メール対策
・オススメ設定
迷惑メールに多く見られるなりすまし(他のアドレスを装って送信されること)や、自動的に転送されたメール、迷惑メールの疑いがあるメールを自動的にブロックします。
3.SoftBankの迷惑メール対策
3-1.iPhoneからのアクセス方法
- Safariを開きます。
- ブックマークの【My Softbank】を開きます。
- 【ログインはこちら】をタップ。
- 携帯電話番号とパスワードを入力してログインします。
- 【迷惑メール対策を行う】をタップ。
あるいは直接My SoftBankにアクセスして設定できます(パソコンも可)。
3-2.Androidからのアクセス方法
- ブラウザのブックマーク、あるいはアプリのアイコンから、My SoftBankにアクセスします。
- 【迷惑メール対策を行う】をタップ。
あるいは直接My SoftBankにアクセスして設定できます(パソコンも可)。
3-3.携帯電話からのアクセス方法
- 本体の【Y!】ボタンを押し、【設定・申込】を選択。
- 【メール設定】を選択。
- 【メール設定(アドレス・迷惑メール等)】を選択。
- 【迷惑メールブロック設定】を選択。
3-4.オススメの迷惑メール対策
・かんたん設定→ケータイ/PHS設定
他のアカウントに見せかけたなりすましメールを拒否し、また携帯とPHSのキャリアメールのみ受信するため、迷惑メールは激減します。
4.パソコンを狙う迷惑メールの対策
4-1.プロバイダの提供するフィルタリングサービスを利用する
インターネットの世界とユーザーをつなぐ、プロバイダが提供している迷惑メールのフィルタリング機能を利用することで、ユーザー側に届く前に迷惑メールをブロックできます。ここまで解説してきた携帯キャリアでの対策設定にあたるもので、プロバイダ各社がこのようなサービスを提供していますが、料金や詳細は契約各社のサービスを確認してみてください。
ユーザーに到達する前に迷惑メールを遮断できるのが魅力です。
4-2.メールソフトの迷惑メール機能を使う
パソコンに届いてしまった迷惑メールは、メールを読むソフト側でフィルタをかけて、すみやかに処理するのがセオリーです。ここではマイクロソフト社製のメールクライアントで、多くの場合最初からパソコンにインストールされている「Windows Liveメール」の迷惑メール対策を解説します。
4-2-1.迷惑メールフィルタを設定する
受信するすべてのメールは、迷惑メールフィルタで判別され、疑わしいものは迷惑メールフォルダに送られます。このフィルタは学習機能を備えており、使い続けることで判別の精度がアップします。フィルタ設定の確認と変更は以下の手順で行います。
- Windows Liveメールを起動し、左上にあるメニューボタンをクリック、【オプション】→【セキュリティのオプション】をと進みます。
- 【オプション】タブを選択し、迷惑メールの処理レベルを変更して【OK】ボタンをクリック。
フィルタの処理レベルは以下の4段階があります。
【自動処理なし】
迷惑メールフィルタを使用しませんが、受信拒否リストに登録されているアドレスからのメールは、迷惑メールフォルダに送られます。
【低】
明らかな迷惑メールのみを処理します。迷惑メールがそのまま届いてしまうケースも多いですが、通常のメールが迷惑メール扱いされることも少ない設定です。
【高】
迷惑メールの疑いがあるものを、積極的に処理する設定です。低より迷惑メールが届かなくなりますが、かわりに通常のメールが迷惑メール判定を受けるケースも増えます。
【セーフリストのみ】
「差出人セーフリスト」に登録されたアドレスからのメールのみ受信する設定です。
4-2-2.手動でメールを判定する
受信ボックスや迷惑メール内のメールタイトルを右クリックして、【迷惑メール】の上にカーソルを置くと、迷惑メール処理のメニューが表示されます。
●差出人を[差出人をセーフリスト]に追加
そのメールの差出人は、以後迷惑メール処理されることはなくなります。
●差出人のドメインを[差出人セーフ リスト]に追加
そのメールのドメイン(@よりも後ろの部分)は、以後迷惑メール処理されることはなくなります。
※セーフ リストに追加する処理は「4-2-1.迷惑メールフィルタを設定する」の、フィルタレベル【高】と相性が良いです。
●差出人を[受信拒否リスト]に追加
そのメールの差出人は、以後迷惑メールとして処理されます。
●差出人のドメインを[受信拒否リスト]に追加
そのメールのドメインは、以後迷惑メールとして処理されます。
※受信拒否リストに追加する処理は「4-2-1.迷惑メールフィルタを設定する」の、フィルタレベル【低】と相性が良いです。
●迷惑メールとして処理
そのメールをワンクリックで迷惑メールフォルダに送れます。ただしこの方法ではセーフリストや受信拒否リストには登録されません。
4-2-3.大事な相手のアドレスを差出人セーフリストに
迷惑メールフィルタの【高】は高い確率で迷惑メールを排除してくれますが、そのかわりに問題のないメールまでも迷惑メール扱いしてしまう懸念があります。こういう場合には差出人セーフリストを利用しましょう。あらかじめリスト登録する方法でも、重要なメールが迷惑メール処理されることを防げます。
- 左上のメニューボタンをクリック、【オプション】→【セキュリティのオプション】をと進みます。
- 【差出人セーフリスト】タブをクリックし、リストにメールアドレスを追加します。
4-3.Gmailの迷惑メール対策機能をより強化する
Gmailは世界でもっともユーザーが多いメールサービスのひとつなので、それだけユーザーからの情報が多く、充実した迷惑メールへの対策が可能になっています。そのため初期設定の状態で、高い精度で迷惑メールを排除してくれます。さらに以下のポイントを押さえることで、より安全にGmailを使うことができます。なお、パソコンのメールのテクニックとして紹介していますが、もちろんスマートフォンで受信するGmailに対してもこの考え方は有効です。
4-3-1.新たに迷惑メールと判定する方法
- メールタイトル上の【!】ボタン(迷惑メールを報告)をクリック。
- 迷惑メールとして登録されます。
4-3-2.通常のメールを非迷惑メールとする方法
- メールタイトル上の【迷惑メールではない】ボタンをクリック。
- 迷惑メールではない通常のメールとして登録されます。
5.迷惑メールの被害を小さくするためにするべきこと
どれほど拒否する対策を講じても、なお届く可能性があるのが迷惑メールです。届いてしまうことを前提とした対策も重要です。
5-1.携帯のキャリアメール、プロバイダのアドレスはなるべく使わず、Gmailなどで代用する
@docomo.ne.jp、@ocn.ne.jpのような、携帯キャリアやプロバイダから割り当てられるアドレスは、変更や再取得が簡単ではありません。だからこそ迷惑メール送信側から見れば「美味しいアドレス」となります。このような固有のメールアドレスは、不特定多数の目にさらさないなど、大切に使うようにしましょう。
これら替えの効かないメールアドレスの役目を、Gmailなどで代用するのも有効です。パソコンはもちろん、スマホからでも送受信ができ、Gmailなど大手のサービスは最初から強力なセキュリティ機能を備えているため、迷惑メール対策も容易です。
スマートフォンならメール着信をリアルタイムで通知してくれるため、従来の携帯メールと同じように使うこともできます。Google製OSを搭載したAndroidスマホなら、最初からGmailアプリを標準搭載。iPhoneやiPadの場合、App StoreでGmailと検索するとアプリがインストールできます。
5-2.用途に応じて複数のアドレスを使い分ける
5-1と関連しますが、仲の良い友達だけキャリアやプロバイダのアドレス、メルマガ登録はフリーのアドレスといったように、使い道に応じて複数のメールアドレスを併用しましょう。ひとつのアドレスにすべてを集約すると、たとえば個人情報が流出したときなどのトラブル時に、被害が大きくなりがちです。
5-3.セキュリティソフトを使う
ここまで解説してきた迷惑メールを拒否する設定だけでかなりの効果はあるはずです。しかし、ウイルスに感染しアドレス帳にある知人友人のメールアドレスを含む各種個人情報データを迷惑メール配信者に取られていては何の解決にもなりません。
WindowsやMacでセキュリティソフトを使用することが常識であることは多くの方の知るところですが、ウイルスを含んだAndroidの偽アプリは増加傾向にあり、今やAndroidユーザーにとってもセキュリティソフトの導入は必須となっています。
ただ、セキュリティソフトと名乗りながらウイルス対策をしないばかりか、自らがウイルスであるような無料ソフト(中には有料もあり)が存在するのも事実です。
以下の実績あるセキュリティソフト企業がリリースしているセキュリティアプリであれば、実際に存在する数多くのウイルスを検知してくれます。
6.まとめ
主要なスマホ、携帯キャリアやパソコンで迷惑メールを拒否する設定を解説してきましたがいかがでしたか。本体に届く前に対策しつつ、それでも本体に届いてしまう一部の迷惑メールに、フィルタリングとセキュリティソフトで対応すれば、万全な対策であると言えるでしょう。