
「私のパソコンがなんか変だな、もしかしてウイルスにでもひっかかっちゃたのかな」などと不安になっていませんか? セキュリティに詳しくない方ですと、メーカーサイトを見ても難しくてよくわからない、実際に何をすればいいのかわからない ということは良くあることです。 今回の記事ではWindowsのセキュリティの要点をまとめましたので、アラームチェックから緊急で対処しなければいけない場合まで 書いてあります。 さっそく読み進めて、安心できる状態をつくってください。
1.こうなったらWindowsのセキュリティはピンチ!
1-1.パソコンの動作に異常が現れるケース
外部からウイルスなどが侵入すると、パソコンの動きがおかしくなることがあります。「2.パソコンが危険な状態になったらすぐに実行すること」をすぐに実行してください。
- ポップアップウィンドウが頻繁に現れ、見慣れないサイトに誘導しようとしたり、ウイルス対策やその他のソフトウェアをダウンロードするように催促したりする
- エラーメッセージが表示される
- ホームページが変更される
- 大量の電子メールが自分のアカウントから送信される
- コンピュータが頻繁にクラッシュしたり、パフォーマンスが常に低くなったりする
- コンピュータ起動時に不明なプログラムが起動する
1-2.意図していない情報を強制的に閲覧させられるケース
強制的に特定のページを見せられたり、検索プログラムが変更されるケースがあります。「2-4.各症状に合わせた対策も実行する」の「・ブラウザの起動ページが変更されていたり、不自然なポップアップ広告が出る場合」のリンクを参照してください。
- Webブラウザーに、自分で追加したものではない新しいツールバー、リンク、またはお気に入りが表示される。
- ホームページ、マウスポインター、または検索プログラムが予期せず変更される。
- Webブラウザーに特定のWebサイトのアドレスを入力しても、まったく無関係のWebサイトが表示される。
- コンピューターがインターネットに接続していない場合でも、ポップアップ広告が表示される。
1-3.特定のサービスが乗っ取られる
ネットバンクやTwitter、Facebook、Gmailなどに不正アクセスされ乗っ取られると非常に危険です。「2-4.各症状に合わせた対策も実行する」の各項目を参照して、リンク先の対策をすぐに行ってください。
- Gmailが乗っ取られて、身に覚えのないメールを送信する
- TwitterやFacebookが乗っ取られ、身に覚えのない投稿をする
- ネットバンキングが不正に送金をする(ネットバンキングの乗っ取りが原因でないケースも考えられます)
2.パソコンが危険な状態になったらすぐに実行すること
2-1.セキュリティソフトが最新の状態であることを確認
セキュリティソフトを未導入なら、インターネット上からダウンロードして、パソコンにインストールしましょう。
またウイルス情報のファイルを最新の状態に更新してください。
ノートンのソフトなら、「ライブアップデートの実行」をすることで、ソフトが最新の状態に保たれます。オススメのセキュリティソフトを、「4.セキュリティソフトを使おう」で紹介しています。
2-2.インターネット回線を切断する
インターネットを遮断すれば、知人にスパムメールを送られたり、情報が流出したり、ネットバンキングに不正アクセスされることはなくなります。LANケーブルによる有線接続の場合、パソコンのLANポートからLANケーブルを抜いてください。無線LANによる接続の場合、ルーターの電源を切るか、パソコンの無線LAN機能をオフにしてください。セキュリティソフトをダウンロードする場合など、どうしても通信が必要な場面でなければ、ネットに接続していない状態でウイルスなどの排除を試みましょう。
2-3.セキュリティソフトでパソコン本体をチェックする
普段使っているセキュリティソフトでパソコン本体をスキャンして、問題点を見つけ、解決しましょう。
もし、セキュリティソフトが入っていないのであれば事態は深刻である可能性があります。4.セキュリティソフトを使おうを参照してセキュリティソフトを即インストールすることをお勧めします。
2-4.各症状に合わせた対策も実行する
・ブラウザの起動ページが変更されていたり、不自然なポップアップ広告が出る場合
ブラウザのセキュリティが危ない!マルウェア侵入を示唆する5つの症状
・ネットバンキングで不正な送金があった場合
年間被害額14億円!ネットバンキングの不正送金から身を守る方法
・Twitterが乗っ取られた場合
Twitterのセキュリティ不安を解消する対策と予防の4ステップ
・Facebookが乗っ取られた場合
facebookのセキュリティは怖くない!プライバシー防衛の3原則
3.Windowsのセキュリティを守る日常のルール
3-1.セキュリティソフトを常時稼働させる
セキュリティソフトを常駐させ、常にパソコンの異常や外部からの侵入を監視するのが、安全にWindowsを使う基本中の基本です。すでに判明しているほとんどの脅威から、パソコンを守ってくれます。ソフト選びで迷うようなら、「4.セキュリティソフトを使おう」を参考にしてください。
3-2.OSやブラウザを常に最新バージョンに保つ
WindowsそのものやInternet Explorer、Google Chrome、FirefoxなどのWebブラウザは、なにか問題点が発見されるたびに、それに対応した修正バージョンをリリースします。そのため、これらを常に最新バージョンに保つことで、セキュリティの危機を大幅に遠ざけることができます。
あえて自分で設定を変更しなければ、最新バージョンが出るたびに自動で更新されるか、画面内に通知されます。
3-2-1.Windows、Internet Explorerの自動更新を確認
Windows vista/7の場合:
【スタートボタン】→【コントロールパネル】→【システムとセキュリティ】と選び、「Windows Update」の【自動更新の有効化または無効化】をクリック。「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」になっていることを確認。
Windows 8/8.1の場合:
【チャーム】→【設定】→【コントロールパネル】→【システムとセキュリティ】と選び、【Windows Update】をクリック。「更新プログラムが自動インストールされるように設定されています」となっていることを確認。
3-2-2.Google Chromeのバージョンを確認する方法
- 「≡」マークのアイコンをクリックし、【Google Chromeについて】を選択。
- バージョン情報が確認できます。最新の場合は「Google Chromeは最新版です」と表示されます。
3-2-3.Firefoxのバージョンを確認する方法
- 「≡」マークのアイコンをクリックし、【ヘルプメニュー】(「?」マーク)を選択。
- 【Firefoxについて】をクリックします。
- バージョン情報が確認できます。最新の場合は「Firefoxは最新バージョンです」と表示されます。
3-3.ソフトウェアを常に最新バージョンに保つ
JavaやFlashなどの重要なソフトウェアは、最新バージョンがあれば通知されます。このときすぐにアップデートするようにしましょう。
【Javaの通知例】
【Flashの通知例】
3-4.怪しいメール、怪しいサイトはスルーする
インターネットを安全に利用するための、一番の基本と言えるでしょう。特にアダルト系のサイトやメールには気をつけてください。ただし最近は一般のサイトが改ざんされているケースがより多くあります。こういったケースに対応するためには、次の章で解説するセキュリティソフトを利用するのが一番です。
4.セキュリティソフトを使おう
セキュリティソフトとは、襲いかかる様々な脅威からコンピュータを守り、安全性を高めるソフトウェアのことです。ウイルスの感染、ネットワークからの侵入、迷惑メールなど、最近はインターネット上の危険性が多様化しており、これらに対応するためセキュリティソフトも様々な機能を持つようになっています。
もし、セキュリティソフトをインストールされていないのであれば、
最初にやることは無料体験版でも良いので有名な有料のセキュリティソフトを入れてチェックすることです。
なぜならば、Windows Defenderをはじめとする無料のセキュリティソフトは最低限の機能しか搭載されていないものもあり、状況によっては有料のものでしか駆除できないものがある可能性があるからです。
実際、仮に駆除できなかったとしても、(ウイルスバスター以外は)それぞれ最適化されたファイアウォールを搭載しており、Windowsの内部から外部に向けての通信を監視しているため、無料ソフトと比べて大切な情報が盗まれる可能性は低いと言えます。(ウイルスバスターはWindows標準のファイアウォールをチューンすることでほぼ同様の機能を実現しています)
以下が無料体験版を用意している代表的なセキュリティソフト一覧です。これらの有料版セキュリティソフトは期限内であればどの製品も有料版と同様の機能が無料で使用できます。体験版使用にクレジットカード番号などは不要です。(ノートン以外の製品に関してはそれぞれの会社の手順に従ってください)
セキュリティソフト名 | 体験版日数 |
---|---|
ノートン セキュリティ | 30日間 |
カスペルスキー セキュリティ | 30日間 |
マカフィー トータルプロテクション | 30日間 |
ウイルスバスター クラウド | 30日間 |
5.まとめ
Windowsのセキュリティ危機と、その対処法、そして普段から心がけたい安全にパソコンを使うためのテクニックをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
いろいろ面倒に感じるのなら、せめてセキュリティソフトだけでも導入を。これだけで、丸腰でWindowsを使うのとくらべて、歴然とした差が生まれます。