パソコンがフリーズ時の緊急対応と二度と繰り返さない方法

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パソコンを使っていたら、急に画面が固まってしまった。なんていうことはありませんか? フリーズの原因は、ソフトウェアやハードウェア、ウイルス感染など多岐にわたりますので、ここではフリーズした場合の対処法と対策法を紹介していきます。


パソコンを使っていたら、急に画面が固まってしまった。なんていうことはありませんか? パソコンが固まることを「フリーズ」といいます。フリーズには、マウスカーソルが動かせるかどうか、さらにキーボード操作が可能かどうかなど、複数の状態があります。マウスもキーボードも動かなくなると絶望的な気持ちになりますよね。

フリーズの原因は、ソフトウェアやハードウェア、ウイルス感染など多岐にわたります。また、フリーズしているように見えて、実は処理に途方もなく時間がかかっているということもあります。

強制的に再起動するという方法もありますが、その場合は保存していない情報が失われてしまうため、強制再起動は最後の手段として解決方法を探っていくことが大事です。ここではフリーズした場合の対処法を紹介していきます。なお、対処法については基本的にWindowsでもMacでも同様です。

1:フリーズした場合の確認事項

フリーズしたときには、まずマウスやキーボードが使えるかどうかを確認します。これらが使える場合は、まだ復帰できる可能性があります。そして、本当にフリーズしているのかどうかを判断しましょう。

1-1:フリーズしているかどうかを確認する

「固まった」と思ったら、まずはしばらく放置してみましょう。大きなファイルを開いたときや、ソフトウェアが複雑な計算をしているときなど、非常に重い処理をしているときには、フリーズしたと思うくらいに動作が重くなります。

まずは少し待ってみて、それでもまったく変化がないときにはフリーズしていると判断し、次の行動に移ります。この際、処理の進行状況を表示するプログレスバーが少しでも動いているかどうかが判断材料のひとつになります。

なお、一度スリープさせるという方法もあります。ノートパソコンであれば、一度ディスプレイを閉じてスリープさせてみましょう(設定によってはスリープモードにならないこともあります)。しばらく置いて再びディスプレイを開くことで復帰できる場合があります。デスクトップパソコンにも「スリープ」メニューがありますが、これはマウスやキーボードが動く場合に限られます。

2:マウスやキーボードが操作できる場合

マウスやキーボードが動く場合には、試す方法があります。フリーズの多くは、ソフトウェアのコンフリクト(競合)が原因です。これは、特定の機能やデータを複数のソフトウェアが取り合うときに発生します。このため、使用してない起動中のソフトウェアを終了させていきます。

2-1:ソフトウェアを終了する

終了(×)ボタンを押してもソフトウェアを終了できないときは、「タスクマネージャー」を使って終了させていきます。

2-1-1:タスクマネージャー

タスクマネージャーは、Windows 8.1、Windows10では [スタート] ボタンを右クリックして [タスクマネージャー] を選択することで、Windows 7では「Control(Ctrl)」キー、「Alt」キー、「Delete(Del)」キーを同時に押すことで起動できます。起動しているソフトウェアの一覧が表示されるので、不要なものから終了していきます。終了したいソフト名を右クリックし、[タスクの終了] をクリックします。

ソフトごとに「CPU」の項目をチェックしていきます。CPU使用率の高いソフトがフリーズの原因になっていることが多いので、そういったソフトを終了します。

Macの場合は、[アプリケーション] の [ユーティリティ] にある [アクティビティモニタ] で実行中のソフトウェアを確認、終了することができます。

2-2:周辺機器を取り外す

外付けドライブを接続したとき、外付けハードディスクにデータをコピーしているとき、外付け光学ドライブのディスクのフォーマットをしているときなどは、比較的フリーズの発生率が高いようです。これは、外付けドライブ用のドライバソフトに原因というケースが多くあります。

ドライバソフトとは、パソコンに接続したドライブを認識し、操作を可能にするソフトです。これは標準的なものがパソコンのOSに用意されていますが、ドライブのメーカーがドライバソフトを提供している場合もあります。その場合はメーカー製のドライバを使うようにしましょう。

外付けドライブが原因と思われる場合は、ひとまずドライブを取り外して、様子を見てみましょう。この際、ドライブのアクセスランプが消えたままの状態であることを確認しましょう。アクセスランプが点滅している状態でドライブを外すと、外付けドライブに保存されているデータが破壊されることがあります。

3:マウスやキーボードが操作できない場合

マウスやキーボードが動かない場合には、復帰が難しくなります。この場合は基本的にパソコンを強制終了することになりますが、その際には保存していないデータが消えてしまいます。文書や表計算ソフトなどでファイルを作成している場合は、こまめに保存するクセをつけましょう。なお、マイクロソフトの「Office」などは自動バックアップ機能がありますので、再起動後にある程度の復元が可能です。

3-1:コネクタを確認する

まずは、マウスやキーボードの接続コネクタが外れかかっている可能性もあります。コネクタの接続を確認するとともに、ケーブルが無理に曲がっていないかなども確認しましょう。ワイヤレスのマウスやキーボードの場合には、電池切れも疑ってみます。

3-2:強制終了する

マウスやキーボード、周辺機器などがしっかり接続されている場合には、強制終了してみましょう。マウスもキーボードも操作できないため、本体の電源ボタンを長押しします。一定時間、電源ボタンを押していると終了します。また、リセットボタンのある機種では、リセットを試してみることも有効です。

電源ボタンでも終了できない場合には、最後の手段として電源ケーブルをコンセントから抜きます。パソコンは電気で動く機械ですから、電源が断たれると当然ながら終了します。なお、ノートパソコンの場合は、電源ケーブルをコンセントから外しても内蔵バッテリーから電力が供給されているので、バッテリーも外しましょう。

4:フリーズから回復したらやるべきこと

フリーズから解放されて再起動をしても、そのままでは再びフリーズが発生する可能性があります。そこで、再起動をしたらチェックしたいポイントを以下に挙げてみました。

4-1:ソフトウェアを最新にする

ソフトウェアは定期、不定期にアップデートが行われています。アップデートのたびに不具合も修正されていきますので、こまめにアップデートが出ていないかをチェックし、最新版が公開されていたら適用しましょう。多くの場合、「設定」や「ヘルプ」メニューから確認できます。なお、マイクロソフト製品やアドビ製品など、自動更新機能のあるソフトウェアもあります。

4-2:ドライバソフトを最新にする

ソフトウェアと同様に、ドライバソフトも不定期にアップデートされます。アップデートの多くは対応機器の更新などですが、コンフリクトなどの不具合が確認されたときも修正されるので、フリーズが発生した後はドライバの更新を試しましょう。

4-2-1:ドライバソフトの更新

Windowsの場合には、[スタート] ボタンを右クリックして [デバイスマネージャー] を起動します。デバイスの一覧が表示されるので、それぞれ右クリックすることで [ドライバーソフトウェアの更新] を行うことができます。

Macの場合には、ドライバソフトの更新をOSが自動的にチェックします。更新があると画面上に通知が表示され、適用はユーザーが行います。通知の表示方法はバージョンによって異なります。

もしくは、App Storeアプリを起動してアップデートの欄でもOSのアップデートの有無を確認することができます。

4-3:ウイルスに感染していないかチェックする

ウイルスに感染していることが原因で、パソコンがフリーズすることもあります。フリーズから回復したら、セキュリティソフトでウイルススキャンを実行しましょう。

以下は実績のあるセキュリティソフトの体験版一覧です。これらは多くのセキュリティ技術を複数搭載しているのでより安心できます。

パソコン内部の情報を外に出すようなウイルスに感染していたとしても、(ウイルスバスター以外は)それぞれ最適化されたファイアウォールを搭載しており、Windowsの内部から外部に向けての通信を監視しているため、無料ソフトと比べて大切な情報が盗まれる可能性は低いと言えます。(ウイルスバスターはWindows標準のファイアウォールをチューンすることでほぼ同様の機能を実現しています)

4-4:ハードディスクのデフラグを行う

ハードディスクのデータが断片化している場合にも、処理に長い時間がかかったり、フリーズしてしまうことがあります。ハードディスクのデフラグを行って、ディスク内のデータを最適化しましょう。なお、ドライブにSSD(Solid State Drive)を使用している場合は、デフラグの必要性はないとされています。

4-4-1:ハードディスクのデフラグ

Windowsの場合は、デフラグを実施したいドライブをエクスプローラーで表示し、ドライブを右クリックして [プロパティ] をクリックします。プロパティ画面が表示されるので、[ツール] タブから [最適化] をクリックして実行します。

Macの場合は、基本的にOSがデフラグを自動実行しますので、ユーザーが行う必要はないとされています。

4-5:電源コンセントをチェックする

電源が不安定な場合にも、フリーズすることがあります。電源ケーブルがしっかりとパソコンやコンセントに接続されているか、タコ足配線していないかなども確認しましょう。

4-6:最悪の場合はOSを再インストールする

上記の対策を行ってもフリーズしてしまうようなときは、最後の手段としてOSを再インストールしましょう。多くの場合、いったん初期状態にすることで、フリーズが解消されます。余裕があれば、必要最小限のソフトウェアや周辺機器を追加しながら様子を見ていくことで、原因を特定できる可能性があります。

また、Windowsでは「BIOS」、Macでは「EFI 」と「SMC」といった、パソコンのマザーボードという基本的なパーツで動作するファームウェアというソフトウェアがアップデートされている場合があり、このアップデートによって不具合が解消することがあります。ただし、ファームウェアのアップデートに失敗するとパソコンが起動できなくなることもありますので、購入したショップなどに相談しましょう。

5:最後に

パソコンがフリーズしてしまうと、元の状態に復帰することが難しくなります。ほとんどの場合は、強制終了して再起動することで復帰できますが、その際に保存されていなかったデータは失われてしまいます。たとえば長文のブログを書いていたり、仕事用の資料を作成する場合などは、こまめにファイルを保存して被害を最小限に抑えるよう工夫しましょう。

※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。

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