VPNとは?その基本と無料Wi-Fiを安全に利用する方法

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VPNとはいったい何?VPNとは何に使うもの?VPNがあるとセキュリティが向上すると聞いたけれど、それはどういう仕組み?こうしたVPNに関する疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

VPNは第三者による情報の盗み見や改ざんを防ぐための技術として以前からある技術ですが、近年では無料Wi-Fiを安全に利用するための方法としても注目されるようになりました。

この記事では「VPNとは?」という基本的な知識から無料Wi-Fiを利用する方のための安全な利用法、そしてよく登場する用語の解説をまとめました。VPNを理解してセキュリティの確保に役立てられるよう、ぜひ最後までお読みください。

目次
1.VPNとは?初心者が知っておくべきVPNの基本
・1-1.VPNとは
・1-2.VPNが利用される主な場面
・1-3.VPNとは?を理解するためのメリットとデメリット
・1-4.こんな時に便利なVPN
2.無料Wi-Fi利用時に必須のVPNとは
・2-1.無料Wi-Fiのリスク
・2-2.パソコン、スマホのセキュリティを向上するVPNサービス、VPNアプリ
3.VPNとは?を理解するために知っておきたい知識と用語集
・3-1.VPNの主な種類
・3-2.トンネリング
・3-3.専用線
・3-4.閉塞網(閉域網)
4.まとめ

1.VPNとは?初心者が知っておくべきVPNの基本

1-1.VPNとは

VPNとはVirtual Private Networkの略で、直訳すると「仮想専用線」となります。特にフリーのWi-Fiなど、公衆のネットワークでやり取りする情報は盗み見や改ざんなどのリスクがあり、個人情報など盗み見されることが重大なリスクにつながるような情報をそのままやり取りするのはおすすめできません。

そこで利用を検討したいのが、VPNです。インターネット上に仮想の専用線を設け、安全なルートを確保した上で重要な情報をやり取りすることにより、盗み見や改ざんなどの脅威から大切な情報を守ることができます。

治安に不安のある道路を通行しようと思っている時を想像してみてください。そこを身一つで歩くのは危険ですが、目的地まで送り届けてくれるタクシーがあれば安全に通行できます。VPNとはこのタクシーに相当するもので、さまざまなリスクから守りつつ安全に情報通信ができる仕組みのことです。

1-2.VPNが利用される主な場面

1-2-1.無料Wi-Fi

空港や駅、商業施設などで普及が進んでいる無料のWi-Fiサービスは、外国人観光客誘致という目的だけでなく格安SIMなどデータ通信料を節約したいユーザーのニーズも捉えて好評です。

こうした無料Wi-Fiサービスはとてもありがたいものですが、同時に公衆サービスなので通信内容を盗み見されるなどのリスクもあります。また、犯罪者が偽のWi-Fiアクセスポイントを作りユーザーのアクセスを待っている可能性もあります。犯罪者が偽のページを作り、そこに誘導できてしまう様子を見ることができる動画がありますので、そちらもぜひご覧ください。

フリー Wi-Fi でのハッキング デモ

そこでVPNを利用して仮想的な「専用線」を作成し、無料Wi-Fi通信の内容を暗号化する方法が有効です。

暗号化されていないWi-Fi通信だと、デバイスとアクセスポイントとの通信内容が筒抜けで、危険な状態です。

これに対して、VPNによって暗号化するとデバイスとアクセスポイントの通信内容が暗号化されるため攻撃に対する守りが強固になります。

1-2-2.企業の遠隔地ネットワーク構築

遠隔地に拠点がある企業の場合、拠点間の通信におけるセキュリティの確保は重要な課題です。

例えば、各地に店舗を持つ会社が各店舗での売り上げ情報をPOSシステムで集約する場合、本社に情報を集約するサーバーを設置し、各店舗に端末を置くというネットワーク構成になります。この際の通信内容が盗み見されたり改ざんされるとシステムの運用に大きな支障が出るため、その可能性がある一般のインターネット回線を使った通信は好ましくありません。

しかし、だからと言って専用線を利用するとなるとコストが大幅に増大します。そんな時に有効なのが、仮想専用線であるVPNです。VPNとは既存のインターネットを利用した仮想専用線であるという定義なので、こうした使い方は以前から広く普及しています。

1-3.VPNとは?を理解するためのメリットとデメリット

1-3-1.VPNのメリットとは

VPNを利用する主な目的はセキュリティの向上ですが、それ以外にもVPNには以下のようなメリットがあります。

  • 無料Wi-Fiなど無線ネットワークでの覗き見、改ざんリスクの低減
  • 物理的な距離に関係なく疑似的なLANを構築できる
  • アクセスが匿名化されるため第三者にIPアドレスを知られる心配がない
  • 専用線よりもはるかに低コストで専用線に近いセキュリティを実現できる

1-3-2.VPNのデメリットとは

とてもメリットの多いVPNですが、デメリットも無いわけではありません。「VPNとは?」を理解するためにはデメリットについても理解しておく必要があるでしょう。

  • VPNだからといってセキュリティが完璧になるわけではない(過信は禁物)
  • 満足な通信速度が得られない場合がある (特に日本に接続するVPNサーバーが無い場合)
  • モバイル機器の場合、バッテリーを多く消費する可能性がある

VPNを利用することによってそれがボトルネックになる場合があるため、帯域保証を必要とするような通信では不向きだと言われています。

1-4.こんな時に便利なVPN

VPNのメリットとデメリットを総合して、最もメリットを享受できる使い方、利用シーンには以下のようなものが考えられます。

  • ノートPCやスマホなどを無料Wi-Fiスポットに接続する場合
  • 企業内で遠隔地の拠点とLANを構築したい場合

2.無料Wi-Fi利用時に必須のVPNとは

2-1.無料Wi-Fiのリスク

無料Wi-Fiは文字通り無料で利用できるため、現在多くの利用者に浸透しているサービスです。当初は訪日外国人の利便性を向上するために普及した一面がありますが、現在ではノマドワーカーやデータ通信量を節約したい人などにも広く利用されています。

とても便利ではあるのですが、その一方でセキュリティ意識が求められるサービスでもあります。何しろデバイスと無料Wi-Fiのアクセスポイントの間は電波で結ばれていて、同じアクセスポイントの圏内にいる第三者も傍受できる状況にあるので、暗号化などのセキュリティを施していなければ覗き放題になってしまいます。

無料Wi-Fi利用時におけるセキュリティの注意点は、「公衆無線LANの基礎知識|サービス一覧からセキュリティの5原則まで」でも注意喚起していますので、あわせてそちらもお読みください。

無料Wi-Fiサービスを多用する人ほど、VPNを正しく理解して適切なセキュリティを施す必要があると言えるでしょう。

2-2.パソコン、スマホのセキュリティを向上するVPNサービス、VPNアプリ

パソコンやスマホなどで無料Wi-Fiに接続するための、主なVPNサービスをご紹介します。

2-2-1.ノートン WiFi プライバシー

ノートンが提供する、Windows/Mac/Android/iOS用マルチプラットフォームVPNアプリです。銀行間通信レベルの暗号化によってWi-Fi通信の内容を盗み見や改ざんから守ります。

ノートン WiFi プライバシー

2-2-2.Wi-Fi セキュリティ Hotspot Shield

ノートン同様に各プラットフォーム向けに販売されているVPNアプリです。すでに多くのユーザーを有しており、その機能や使い勝手にも定評があります。

Wi-Fi セキュリティ Hotspot Shield

2-2-3.VPN Gate

筑波大学が学術実験の一環として提供しているVPNサービスです。各種設定が必要な無料版と、それらを省いた有料版が用意されています。

VPN Gate

3.VPNとは?を理解するために知っておきたい知識と用語集

3-1.VPNの主な種類

VPNとは仮想専用線なので、どのような形で専用線のような仕組みを設けるかによっていくつかの種類があります。その中でもよく採用されているのが、以下の種類です。

・IPsec
IP Security Architectureの略で、通信内容を暗号化する技術、仕組みのことです。仮に通信内容を傍受されたとしても暗号化されているため内容を判読することができず、その効果によってセキュリティを確保します。

・L2TP/IPsec
L2TP/IPsecというのは略称で、正式には「L2TP over IPsec VPN」といいます。VPNにはトンネリングといって仮想の専用線を設けて疑似的に同じネットワークであるように使用できる技術があり、それをL2TPといいます。
ただしL2TPだけだと通信内容が暗号化されないため、暗号化技術であるIPsecと併用することによってトンネリング+暗号化によるセキュリティ向上を図ります。

・PPTP
IPsecと同様、VPNによる通信を行うための方式です。PPTPとはPoint to Point Tunneling Protocolの略で、マイクロソフト社によって提唱されました。そのため、同社のOSであるWindowsとの親和性が高いという特徴があります。

・SSL-VPN
IPsecと同様に暗号化によって通信内容を保護する方式です。IPsecとの違いはSSLというWebサイトで広く用いられている暗号化技術のため特定のソフトなどが必要なく、一般的なWebブラウザがあればすぐに通信可能である点です。

3-2.トンネリング

VPNとは仮想の専用線であると言われているように、目に見えない疑似的な専用線を構築することで通信内容の安全を守ります。通信内容のカプセル化という処理によって通信をしている2者間がトンネルで結ばれたような感覚で利用できるようになるため、トンネリングと呼ばれています。

3-3.専用線

仮想の専用線であるVPNに対し、インターネット上ではなく物理的に専用の通信回線を引いたものを専用線と言います。セキュリティ的には最も強固になるのは言うまでもありませんが、費用がとても高くなります。

この問題を解決するのがVPNで、インターネット上の通信網を利用していながら第三者による干渉を防ぐため、低コストで専用線に近い使い勝手が実現します。

3-4.閉塞網(閉域網)

専用線は特定の利用者だけが利用する通信回線ですが、閉塞網とは同じ通信事業者内という範囲のネットワークのことを指します。例えばNTTの回線を利用しているのであれば、NTTが設けているネットワーク内が閉塞網です。

インターネット上を利用するVPNとは違い、閉塞網の場合はインターネットを利用せず通信事業者の内部ネットワークでVPNを構築するため、暗号化による盗み見対策はインターネットを利用する場合ほど神経質になる必要はありません。

閉塞網を利用したVPNのことをIP-VPNと呼ぶのに対し、インターネット空間を利用したVPNのことをインターネットVPNと呼びます。

4.まとめ

本来であれば専用線を設けるのが一番かも知れませんが、コストパフォーマンスを考えると誰もが簡単に導入できるものではありません。そこですでにあるインフラを活用してセキュリティを高めようするのがVPNです。

VPNとは?という言葉の意味や基本的な知識から無料Wi-Fiを安全に利用する具体的な方法を解説しましたので、VPNのメリットをいかして今すぐできることからセキュリティの確保を図りましょう。

※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。

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